2023年4月1日からすべての自転車利用者にヘルメットの着用が義務付けられることが決まりました。
今回は努力義務が何なのか。努力義務になって何が変わっていくのか。まとめたいと思います。
ヘルメット着用が努力義務に
2022年12月20日に改正道路交通法に関して閣議決定され、2023年4月1日からすべての自転車利用者にヘルメットの着用が義務付けられることが決まりました。
今回は努力義務ということでヘルメットを着用しなかったとしても罰則はありません。
13歳未満(小学生以下)は保護者に着用させる努力義務が課せられています。
また、努力義務は今後義務化される可能性が高いので今のうちから習慣化していくことが必要です。
(昔はシートベルトが努力義務でしたが、今では義務化されています。)
なぜ義務化?
警視庁によると2017年から2021年の間で、自転車に乗っているときの事故では亡くなった人の約6割が頭に致命傷を負っていました。
また、事故にあった人の中での致死率はヘルメットを着用していると0.26%、未着用だと0.59%と2.2倍もの差があります。
このことからヘルメットを着けることによって大幅に死亡事故を防げることがわかります。
施行の前と後、事故に遭ったときの違い
努力義務には罰則はありません。しかし、未着用時にもし事故に遭ってしまった場合、損害賠償の請求額が上がってしまうことがあります。高額な例として歩行者と自転車の事故で約9000万円の賠償請求が認められたことがあります。
また、事故が起きたあと保険会社から過失割合が提示されます。事故時にヘルメットを着用していなかった場合その過失割合に影響が出ます。過失割合はその割合に応じて賠償額も変わってくるので義務違反だからと言って油断はできません。