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【弓道の基礎】全国出場選手直伝!的中率が爆上がりする押手のコツ


今回は私が現役時代に実践していた押手を伝授したいと思います。
後輩はこれを実践して、巻き藁から的前に上がる試験に一発で合格していました。

弓道初心者の方悩んでいる方
少しでも力になれればとてもうれしく思います。

ただ、個人的なやり方が含まれている場合があるので、
あくまでも参考にお願いします!

ちょっと自己紹介

こんにちは!私は高校1年生で弓道部に入部し、1年生の秋には的中率8割越え。

最後の高体連3か月前から謎の不調で全く中らなくなり、他の学校の顧問の先生方に指導を頂いても解明せず地区敗退。

大学生時代に回復し、個人・団体で全国大会に出場しています。

押手の重要性

弓道は押手が8割。

という人がいます。

弓道は妻手が8割。

という人もいます。

教えられる側としては「はっきりしてくれ」という感じですが、結局どっちも大切ということです。

押手をガチガチに固定したら妻手が暴れても中ることがある。
妻手がすっとまっすぐ離れれば押手が変でも中ることがある。

そんな射では汚いし的中に波があるので、監督や顧問からしたらそんな選手使いたくありません。

「正射必中」という言葉は正しい射は必ず中るということです。

正射必中への道は長いですが、安定するし綺麗です。

なので押手が特に重要ということはなく、全体的に綺麗にしていくことが重要なのです。

押手の作り方

  1. 親指と人差し指の皮を巻き込む
  2. 親指と小指を平行にする
  3. 弓を天文筋に合わせる
  4. 小指の長さに合わせて爪揃えを意識して弓をつかむ
  5. 人差し指は曲げる

押手の注意点
親指を反らすこと。手のひらに空洞が出来ていること。腕から親指の先までまっすぐ伸びていることです。

押手に力は必要ない!

押手は弓を支える以外の力は必要ありません。「押手の作り方」でお伝えしたやり方ができれば勝手に締まります。

一つだけ意識するとしたら親指の第一関節・小指で中指・薬指をギュっと挟むようにしましょう。
親指は上に反らすことを注意してください。力が入って親指の指先が下がってしまう人が多いですが、ここは練習あるのみです。

イメージとしては親指で画鋲を壁に刺しているときの感じです。

人差し指は曲げる・上げる

人差し指は曲げます。ただ注意することが1つあります。

それは、曲げた人差し指を上の方向に上げることです。

人差し指を上げることで、親指が中指を勝手に押すように力が入ります。

なので親指と小指で2本の指を挟みやすくなります。

両ひじは大三で内側に向け、引き分ける

これはこの記事で1番的中率につながる方法です。

猿腕の人が必ず通る道が、押手側の肘を内側に向けること。それと同じです。

最初は壁に手を付けて肘を回す練習をしましょう。目標は壁がなくても肘を自由に回せるようになるまでです。
これが弓を引くときにもできるようになれば的中率がガッッと上がります。

また、腕を払う人はこれができるようになれば改善することがあります。

妻手側の肘を内側に向けるときのコツはわきの下を人に見せびらかすようにすること、肘をグっと上に持ち上げることです。
これをやることで肩が上がりにくくなるし、背筋も伸びるので射形を全体的にきれいに魅せることが出来ます。

押手の押し方、伸び方

押手の親指の付け根の部分にコリコリとした軟骨のような小骨のようなものがあります。

そこからまっすぐ的に向かって弓を押します。

押手の伸びが良くわからないという方は何も持たずに両手を横にグゥー――っと伸ばしてみてください。それです。
起きたときにする伸びを横にするだけです。

離れの押手

離れとは会の延長線です。なので意識することは会と同じです。

的にむかって伸び続けます。

弓を引く、弦を押すイメージで

弓道をやっているとどうしても行き詰ることがあります。

全然中らない。

どんなイメージで引けばいいのかわからない。

ということがあると思います。そういう時は「弓を引く、弦を押す」ことをイメージしましょう。
頭で考えてしまうとよくわかりませんが、実際に弓を引きながら感じてみましょう。

押手で弦を感じ、妻手で弓のしなりを感じます。

これを考えるだけでバランスよく引き分けることが出来ます。

誰もやらないけど最強の練習

最強の練習法はイメトレです。

上手な人の射を見て、頭の中でその人の体の中に入って、押手はどう動かしているのか。妻手はどう動かしているのか。重心はどうなっているのか。1つ1つ丁寧にその人の者を感じます。

そうすることでその上手な人の射に近づいていくことが出来ます。

もし中らなくて悩んでいたら

何をしても中らない。本当につらいですよね。しかもそうなったら抜け出すのに時間がかかるし。

私は弓道で悩んだ時、礼記射義射法訓を読んでいました。
あんな短い文章に弓道の全部が詰まっています。

読んで、一言一言をかみ砕いて頭で想像します。
新しい発見があるのでぜひ読んでみましょう!

あきらめずに練習を続ければ必ず中るようになります。

しかもどん底を知って、立ち上がることが出来たとき、他の人より何倍も強くなれます。

最後に

弓道って癖がつくと直すのが大変だし、中らない原因を見つけることも大変です。

そういう時は周りの人に指導してもらうのが1番です。
あとは、指導してもらったことを素直に受け入れて直しましょう。

直すときは1回の練習であきらめたら絶対にダメです。
1週間以上時間をかけて、意識しなくても出来るようになるまでじっくりじっくり射を綺麗にしていきましょう。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
少しでも参考にしていただければ幸いです。

この記事を書いた人

弓道好き
高校時代は弓道部主将、大学時代は個人・団体全国出場
好きな弓は「仁」